若い世代のライフデザイン構築支援事業

先日、埼玉県少子化対策事業(https://www.pref.saitama.lg.jp/a0607/r1_lifedesign.html)の一環として、学生さん方がにしじまクリニックへ見学にいらっしゃいました。

施設見学はもちろん、産後の様子を身近に感じてもらうため沐浴を間近で見てもらったり、私院長からは妊娠に関わる基礎知識を、両親学級の一部から説明させてもらいました。

学生さん方は、そもそも産婦人科にかかったことがなかったため、赤ちゃんを見るだけでも刺激があったようです。

このような事業があるのは大変素晴らしいことだ思います。埼玉県としてもまだ始まったばかりの取り組みな様です。若い世代が自身のライフプランを描きやすい環境を構築するため、行政のみならず私たち産婦人科医療従事者もバックアップできればと思います。まずは女性に関わるお悩みを気軽に相談しにいける場が必要なのでしょう。クリニックの規模だからできることがありそうです。このブログもその一助になれば良いですね。

無痛分娩と硬膜外麻酔(概論)

硬膜外麻酔とは、硬膜外腔に局所麻酔薬を注入して分節麻酔を行う方法です。ちなみに硬膜外腔の場所は背骨の中を通る脊髄という太い神経の膜一枚外側にある空間で、この場所に麻酔薬を注入します。英語では”epidural”なので、医療者には「エピ」と呼ばれることもあります。

無痛分娩に硬膜外麻酔を使用する時には、本格的に陣痛がついてきたら(目安としては子宮口が4~5cm開いた時)細い管のカテーテルを背中から硬膜外腔に留置します。その際にクモ膜下腔(硬膜外腔の先の深い位置)に入っていないかの確認をしたり、少量の麻酔薬を注入して異常が出ないか確認します。その後患者さんの状態に問題なければ本格的に痛みをおさえるの薬の量を使用していくことになります。

帝王切開の術後鎮痛を目的に使用する場合には、手術前に帝王切開を行うための脊髄クモ膜下麻酔と一緒に硬膜外麻酔を行います。帝王切開を含め、腹部手術の後は痛みが強くなりがちですが、硬膜外麻酔があると術後をとても楽に過ごすことができます。

リスクとして特に気にしなければいけない重篤なものは薬のアレルギー、局所麻酔中毒、全脊髄麻酔、硬膜外血腫・膿瘍や脊髄損傷による下肢の感覚障害など、なんだか恐そうなものが並びますが、いずれも頻度の違いはあるものの数万〜数十万分の1程度と、とても稀です。

にしじまクリニックでは日本産科麻酔学会に所属する、経験を積んだ常勤の医師が麻酔を行なっており、施設としても埼玉県では最も早くJALA(無痛分娩関係学会・団体連絡協議会)に登録されております。 ご希望の際は無痛分娩、帝王切開ともお気軽にご相談ください。

(副院長執筆、一部院長加筆。12月2日公表)