百日咳ワクチン

百日咳(pertussis)

百日咳は、百日咳菌という細菌によって引き起こされる呼吸器系の感染症です。病気の名前の通り、激しい咳が長引きます。百日咳にかかった大人は乳幼児にうつす可能性があり、特に乳幼児はワクチン接種前に感染すると重症化する可能性があります。

百日咳はワクチンがある

日本では百日咳に対して3種または4種混合ワクチンの定期接種が生後2ヶ月以降に実施されます。よってその接種期間前に百日咳を乳児にうつさない事が重要です。

欧米では妊娠末期の妊婦に百日咳ワクチンを接種する事が一般的です。いわゆる「母子免疫ワクチン」で、日本で昨年から本格的に始まったRSウイルスワクチンと同様に考え方です。

DTaP(トリビック®︎)は妊婦への皮下接種が可能

トリビック®︎DPT(ジフテリア、百日咳、破傷風)3混合ワクチンで日本で定期接種として導入されています。不活化ワクチンであり、本来はDTaPは小児用として用いられますが添付文章上、妊婦への接種が可能です。0.5mL(1バイアル)を皮下注射を行います。推奨接種時期は妊娠27・28週〜36週です。

*成人用のTdap(現在日本では未認可)は後日改めて説明します。

https://www.vaccine4all.jp/news-detail.php?npage=2&nid=138

トリビック®︎の接種については、当院では希望される妊婦さんから同意のうえ行っております。詳細はかかりつけの産婦人科医と相談なさったうえ接種を検討してください。

文責 にしじまクリニック院長