感度と特異度

先週から当院でもNIPTの運用が始まりました。皆さん、NIPTは従来の検査に比べて精度が高いもの、という認識だと思います。今回は「感度」と「特異度」についてご説明します。

病気があるかどうかを調べる検査では、

検査が陽性であれば、その病気があることが多い(A)ですが、ない場合もあります(B)。

Aを真陽性、と呼びます。

Bを偽陽性、と呼びます。

検査が陰性であれば、その病気がないことが多い(D)ですが、ある場合もあります(C)。

Cを偽陰性、と呼びます。

Dを真陰性、と呼びます。

「感度」は、病気の人を検出する高さを示します。

「特異度」は、病気でない人を検出する高さを示します。

この2つの指標で検査の特性を判断します。

感度はA/ A +C

特異度はD/ B +D

で計算されます。

Down症候群のそれぞれの検査感度は

・クアトロテスト:80〜85%

・NIPT:99%

となります。

またNIPTの特異度は99.9%(13, 18, 21トリソミーの場合)を超えており、感度と特異度が高いNIPTは精度の高い検査と言えるのです。

執筆 院長