以前、私顧問が執筆した
はじめてママになる人の「妊娠・出産」読本(西島重光著 2016年幻冬舎)から

どうしても知っておいて欲しいことを今後とりあげていきます。
多くの妊婦さんが周りの人たちから言われる言葉に、「初めての出産は、予定日より遅れるものだよ」というものがあります。しかし、これは本当ではありません。
日本産科婦人科学会による「全国の周産期統計」(2015年)のデータを見ると、初産婦・経産婦ともに、予定日より少し前の妊娠39週での出産が最も多く、次いで38週の出産、その次に40週の出産であることが分かります。(図1)当院の統計でも、全国統計と同様に39週での出産が最も多く、過半数の妊婦さんは予定日前に産んでいます。初産婦の方が経産婦よりも予定日以降に産む比率が高い(=予定日より遅れる人の割合が多い)(図2)傾向にあり、これが少々誤解されて広まったのではないかと考えられます。

以前、あるマタニティ雑誌に掲載されていた「出産の想定外ランキング」の第1位は「予定日よりも出産が早く始まった」でした。なんと6割もの方が第1位に選んでおり、多くの妊婦さんが分娩予定日より前に出産する事実を知らなかったことを表しています。
出産は分娩予定日の前後に多いのですが、出産の多くは「出産予定日」より前の妊娠39週頃になりますし、予定日ピッタリに産む人は100人中4人ぐらい(5%以下)でほとんどの人は予定日以外に出産します。私は両親学級で、分娩予定日を気にし過ぎる妊婦さんたちに「40という切りのよい数字があったから予定日とされているだけ」と伝えています。
出産予定日は「産む日」ではないのです。出産は予定日より早くなるものだと考えて、早めに出産準備をしておきましょう。
執筆 顧問


