先日の外来で、ご本人の不調から女性ホルモンについて勉強されて来られた方がいらっしゃいました(感心しました)。今回は月経周期において、各ホルモンの分泌パターンを解説しようと思います。
女性ホルモンは卵巣から分泌され、エストロゲンとプロゲステロンがあります。この2種類の女性ホルモンは脳内の下垂体ホルモンと協働・フィードバックを行う関係があり、下垂体ホルモンはFSH(Follicle Stimulating Hormone:卵胞刺激ホルモン)とLH(Luteinizing Hormone:黄体化ホルモン)があります。
以下、各ホルモンの分泌パターンです。
①FSHの刺激により卵胞が発育していきます。
②発育した卵胞からエストロゲンが分泌されます。エストロゲンは子宮内膜を増殖させる作用があります。
③排卵前にエストロゲンの分泌は急増し、positiveフィードバック作用により視床下部からGnRHと言うホルモンが増加し、これが下垂体を刺激しLHが急激に放出されます。これを「LHサージ(surge)」と呼びます。
(surgeは「急上昇」という意味)
④LHサージ開始から36〜40時間後(ピークの16時間後)に排卵が起きます。
⑤卵胞は排卵後に黄体となり、プロゲステロンを分泌します。
⑥黄体の退行とともにプロゲステロンの分泌も低下し、増殖した子宮内膜は保つことができなくなり剥離し、剥離したものが出血、いわゆる月経(生理)が起こるのです。

執筆 院長
