クラミジアの検査を考えるタイミング

性感染症を心配して来院される方も当院はいらっしゃいます。まずは勇気をもってご来院された事が素晴らしいと感じ、診察をさせてもらっています。

日本産科婦人科学会および日本産婦人科医会による産婦人科診療ガイドラインから『クラミジア子宮頸管炎の診断と治療は?』を確認します。

・診断は核酸増幅法(PCR法など)を用いてクラミジアを検出する(A)*

・核酸増幅法で淋菌の同時検査を行う(B)*

となっています。

*推奨レベル

A:(実施することなどが)強く勧められる

B:(実施することなどが)勧められる

C:(実施することなどが)考慮される

と解釈されます。

「性交渉の経験をもつ女性が帯下異常、性行時出血、下腹部痛、右上腹部痛を訴えた場合はクラミジア疾患を疑う。診断は核酸増幅法により行う」と記載されています。

診断とスクリーニングの違い

診断はその病気が本当にあるかを確定する事です。

スクリーニングは病気の可能性がある人を拾い上げる事です。無症状なのに感染していないか調べたいと訴えがあった場合や不妊症のスクリーニング検査としては自費となる事はご理解いただけるかと思います。

しかしながら前述の症状と訴えがあった場合、診断目的に検査を行うわけです。

性感染症の蔓延を防ぐ事に加え被保険者に対し、診断のための検査は必要な保険給付の一つであるのは被保険者の大切な権利だと私院長は思っています。

参考書:産婦人科診療ガイドライン 婦人科外来編2026

執筆 院長